19章19章 【復活】 【システムビル裏手】 「よし・・・いったな」 EM蒼炎はそう言って手まねきする 僕と紅覇は頷くと 中腰のまま素早く通路を横切る 僕らは今システムビルの裏手にある 関係者専用の出入り口の前まで来ていた たまに出たり入ったりする 仮面ランサー(イヴィル)達に注意しつつ 僕らは出入り口のすぐ側まで来ていた ここは敵の本拠地といっても過言ではない 慎重に行動しなくてはいけないが 万が一に備えて強いメンバーでなくてはならない ということで選ばれたのが EM蒼炎と紅覇だった その3人でこうして システムビルに忍び込む為様子を伺っている 何故システムビルかというと ここにはEMガイナスが保有する情報端末が存在するからだ データ保守の為 基本的にEMやCEM等の運営に関わるデータは 一度バックアップを取らないと消せない仕様となっている 僕を消すという目的を持っているガイナスは 既に僕のデータのバックアップをとっているはずだ そこで僕らがガイナスの情報端末にアクセスし そのバックアップデータを頂いて 結果僕を完全に復活させるという作戦だ 「よし、入口の警備だけになったぞ」 EM蒼炎が周囲に気を配りながらそう言う ちなみにEM蒼炎は武道家のスキル 【足音探知】を使用している為、周囲に 人がいるか居ないかを壁ごしでも把握できる 「ジグは右の仮面ランサーを頼んだ」 僕はEM蒼炎の言葉に小さく頷くと EM蒼炎の合図で同時に飛び出す 「・・・?」 仮面ランサーは勢いよくこちらに向かってくる 僕らを見て何事かと首を傾げる 「!?」 僕らの顔を見るなり状況を把握し 槍を構えるがもう遅い 「 【暗殺】」 「【サイレンサー】【ケアフルチョイス】」 EM蒼炎は素早く仮面ランサーに近づき ダガーで首を一閃 僕はというと、銃の発砲音を極限まで抑えるスキル 【サイレンサー】と、100%命中&致命打撃を与えるスキル 【ケアフルチョイス】のコンボで仮面ランサーの頭を打ちぬいた -25000 -20014 入口の警備をしていた仮面ランサーは 2人とも声も物音も発することを許されず消えていった 「よし、いくぞ」 完全に仮面ランサー達が消えたのを確認すると 紅覇に手まねきして僕らは建物内へ入る 「・・・右に2人、左に3人か」 入ってすぐに分かれている通路の奥 そこにはそれぞれ敵が複数居るようだ 「ここは私に任せてくれ」 紅覇はそう言って僕らの前へ出る ゆっくりと通路の真ん中へと歩く紅覇 「【ファイヤーアンドアイス】に【超視】【炎装】の 効果を付与、融合スキル・・・【ファイヤーアンドブレイズ】!」 紅覇はそう言ってスキルに能力を付加させた攻撃を行う 【超視】により効果範囲を凝縮し【炎装】により 火攻撃を大幅に強化・水攻撃に火攻撃の上乗せ さらに凝縮した効果範囲により 本来横向きの回転であるファイヤーアンドアイスが 縦向きの回転になり、さながら回転する炎の槍の如く敵に向かっていく 左右の2人と3人すべてを範囲に入れたこの攻撃は 紅覇に気づき咄嗟に身をかがめた1人を除き 一瞬にして燃やしつくした -22001 -22149 -21988 -22273 「て、てっ・・・【暗殺】」 -24005 残った1人が「敵襲!」と叫ぼうとしたが いつの間にか背後に居たEM蒼炎によって その声は最後までその口から出させて貰えなかった ジャンル別一覧
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